支援システム
支援システム
患者様の生活能力障害や社会的不利をなくして、いかに社会復帰、社会参加させていくかは非常に重要なことで、
従来の医師と看護師を中心とする医療だけでなく、コメディカルスタッフと共に患者様の社会復帰促進、自立生活援助、社会参加促進を目指しています。
支援システムには公共サービスを利用する地域サポートシステムと、当院で行っている支援システムがありますが、
ここでは当院で行っている支援システムについてご紹介します。
鶴見台病院 デイケア
精神科デイケアとは
精神科デイケアとは、入院はせずに自宅や社会復帰施設にいるが、 様々な事情で仕事に就けなかったり、家庭生活等での適応が十分にできない方に、 社会の中で自立的な生活ができるようにし、それぞれの生活可能性を広げ社会復帰と社会参加を目指し、 生活全体の質を高めるように指導と援助をするものです。
鶴見台病院デイケアの目標
通常の外来に加え、専門のスタッフがさらに一定の指導と援助をするもので、次のことを目標とします。
- 服装、マナー、清潔など基本的な生活習慣を身につける。
- 挨拶、会話、人づきあいなど対人関係を学ぶ。
- 仲間との共同活動をおぼえる。
- 病気の理解や再発防止を学び、日常生活で現実的判断ができるようにする。
- 体育館やプールなどの公共施設やデパート・スーパーなどを上手に利用できるようにする。
- 体力や協調性、持続性などの作業能力を向上させ、社会的、職業的役割を学習する。
どのようなことをするのか
鶴見台病院デイケア棟に週5日間(土、日曜日および祝日を除く)、昼間通所(9:30~15:30)してもらい、 次のようなプログラムを行います。昼食は給食で出します。
料理教室、家事教室、買い物、社会見学・施設利用、カラオケ・音楽・コーラス、手工芸、絵画、茶道、華道、書道、将棋、ダンス 教室、園芸、ソフトボール、ボーリング、ビデオ・映画鑑賞教室、図書館活動など話し合いやグループ活動、各種スポーツ、 個人レッスンなどを通じて生活面、対人面の改善をしていくなかで、医師やスタッフとの個人面接、家族懇談会などももち、 再発を防ぎ健康な明るい生活を回復するのがデイケアです。
担当スタッフ
精神科医師、デイケア専門看護師、精神保健福祉士、公認心理士等からなる専門スタッフに加えて、 それぞれ専門の講師がプログラムを担当します。
グループホーム つるみ台
精神障害者共同生活援助事業所
精神障害者共同生活援助事業所「グループホームつるみ台」は、 精神障害者の社会復帰促進及び自立と社会活動への促進を図るために地域で共同生活して、 レベルの高い日常生活ができるように援助と助言をして「病院から地域へ」の流れを進めて行くものです。 「グループホームつるみ台」は別府市の基幹道路である別府鉄輪線(つるりん通り)沿い、 大分銀行鶴見支店前で、交通の便も良く、社会復帰施設として買い物や金融機関、地域交流の利便性の高い場所にあります。
個人のプライバシーが守られ、いつでも安心・安全、家庭的な生活空間で
隣接する鶴見台病院をかかりつけ医としている精神障害をお持ちの女性が入所対象であり、利用定員は4名で居室の広さは6畳ほどです。
居室はすべて2階部分にあり、個室(冷暖房完備・鍵付き)なのでプライバシーも守られています。
1階には食堂兼談話室・お風呂などがあります。
朝食と夕食はホーム内にて世話人とともに調理などを行い、家庭的な雰囲気で過ごしていただけます。
日中は世話人やサービス管理責任者などが生活指導・社会復帰指導・生活相談などの支援を行います。
夜間は隣接する鶴見台病院の看護師が即時対応できる体制をとっておりますので、24時間安心・安全にお過ごしいただけます。
ご利用できる方
- 日常生活上で援助を必要とする方。
- 一定程度の自活能力があり数人での共同生活を送ることに支障がない方。
- 日常生活を維持する程度の収入があること。
- 約束事を守れる方。
【ご利用金額(1ヶ月)】
・住居費 20,000円
・食費(朝・夕) 1日あたり(2食)600円
・光熱・水道費 8,000円
その他、医療費・お小遣い等は、自己負担となります。
訪問看護
精神科訪問看護とは?
精神科訪問看護とは、精神疾患や心の健康に課題を抱える方が、ご自宅で適切な医療・看護を受けられるように支援するサービスです。
看護師や精神保健福祉士などが必要に応じて1~2名がご自宅を訪問し、心身の状態を観察しながら必要なケアや相談対応を行います。

どんな人が利用できるの?
- 統合失調症やうつ病などの精神疾患を持つ方
- 退院後、自宅での療養が必要な方
- 外出が困難なため、通院が難しい方
- 日常生活のサポートや相談を必要とする方
主なサービス内容
- 心身の健康状態の確認(症状の変化を把握し、適切なケアを実施)
- 服薬の管理・指導(薬の飲み忘れや副作用の確認)
- 生活支援・相談(日常生活での困りごとの解決サポート)
- 対人関係のサポート(社会参加やコミュニケーションの促進)
- 家族への支援・相談(ご家族の悩みや不安、親亡き後の問題 などの解消)
利用するメリット
自宅で安心して医療を受けられる
症状の悪化を防ぎ、安定した生活を続けやすい
家族の負担を軽減できる
必要に応じて専門的なアドバイスを受けられる
精神科訪問看護のご相談について
精神科訪問看護をご希望の方は、主治医もしくは当院の医療相談室へご相談ください。
医療相談室では、患者様やご家族の状況に応じた訪問看護サービスのご案内を行っております。
受付時間:平日 9:00~16:00(日祝休み)
訪問看護の対象となる方やサービス内容、利用開始までの流れなどについて、 ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
地域活動支援センター カフェ・マインドつるみ台
友人がいなくて淋しい、日頃の生活がうまく行かない、日中どのように暮らせばいいのか、 心配事が一人では解決できないなどの悩みを専任の支援スタッフと鶴見台病院の協力で考え、 お互いに助け合い、楽しい日常生活ができるようにする場所「地域活動支援センター」です。 料理教室や体操などのほか、カラオケ、ゲーム、テレビ、マージャン、音楽なども当事者同士で楽しめます。
コーヒー豆から挽く美味しいコーヒーや食事もあります。
住所:別府市荘園6組の6(駐車場あり)
電話:0977-24-3519
営業時間:原則 平日午前9時より午後5時まで
メンバー登録制 施設利用料は原則 無料です。
詳細:詳細は PDF(リーフレット)をご覧ください。
